電気情報工学科の設備

 電気情報工学科では「電気主任技術者」「第一級陸上特殊無線技士」の卒業資格認定に必要な実験設備を充実させています。 情報系の学習は主にコンピュータを用いています。

高電圧実験装置

交流150kV、直流200kV、衝撃電圧400kVを発生することができます。
電気工学実験(5年生)で、各種ギャップの気中放電特性の測定や 碍子の性能を調べる実験を行っています。

各種モータ実験装置

 直流機(複巻と直巻)、誘導機、同期機の実験装置があります。  電気工学実験で、巻き線の抵抗測定、無負荷・負荷試験を行うことにより 電気機器の特性を理解します。  機器自体は開学当時のものですが、安全面も考慮し可動式の実験台に 組み込みました。

シーケンス制御実験装置

 オムロン株式会社より寄贈されたシーケンス制御実験装置です。  リレーのカットモデルなどもあり、基礎から学習することができます。  最終的には、本格的にPLCを用いた自動制御も行うことができます。

プリント基板加工機

LPKF社製のProtoMat S62Aという全自動のプリント基板加工機です。 オプションでは、バキュームテーブル、吸塵器、CCDカメラによる自動位置合わせ機能が付いていて、 両面加工が可能です。学生実験用の回路基板から、研究で使うマイクロ波用のプリント基板の加工まで、幅広く使っています。

LCRメータ:

抵抗値、コンデンサの静電容量、コイルのインダクタンスを計測する装置です。 電子回路に用いられる、これらのパラメータを実測することで、 設計どおりの回路を作ることができます。 (NF回路設計ブロック ZM2353 及び、2325AL)

模擬送電線実験装置

実際の送電線を40分の1に忠実に再現した精巧なミニチュアです。このミニチュア では、 実際の送電鉄塔に使われている材料と同じ材料を使っています。もちろん 送電線には電流(最大16A)を流すこともできます。主に卒業研究、特別研究で送電 線に 関係する様々な実験を行うために使用しています

ロジックアナライザ

マイコンやCPU、FPGA等を用いたデジタル回路の波形を観測する装置で、 デジタル回路の動作を直接的に理解することができます。 32チャンネルの同時観測を行うことが可能です。 (Agilent Technology 16081A)

AMFM変復調実験装置

一般のラジオ放送にはAM(振幅変調)方式が、またFM放送にはFM(周波数変調)方式が用いられています。 これらの実験装置では、AM方式とFM方式それぞれについて、送信側(変調側)と受信側(復調側)の両方の実験を行うことができます。 搬送波が声で変調される過程や、また、受信した高周波から元の音声が取出される過程(復調)を、途中の波形を観測しつつ実験することで、 これらの技術を深く理解することができます。

定在波測定装置

 被測定物(マイクロ波回路、アンテナなど)を取り付け、それからの  反射のために生じる定在波の大きさ、位置などを測定して被測定物の  入力インピーダンスを求めることができます。反射現象の原理原則が  理解できます。4年生学生実験の一つのテーマであるマイクロ波実験  で使用しています。

マイクロ波用スペクトラムアナライザ

Agilent Technologies製のN9010Aです。 周波数レンジ 9kHz~26.5GHz。 分解能帯域幅 1Hz~3MHz アンテナの指向性測定や変調回路のスペクトラム特性の測定に用いています。

オシロスコープ

 オシロスコープは、電気信号を視覚的に捉えるための装置です。 電磁気実験室には、アナログオシロスコープ12台、デジタルオシロスコープ 14台が備えられています。  低学年では主にアナログを用いて、オシロスコープの基礎から学習し、 高学年ではデジタルを用いて、波形の保存や印刷などの使い方も学びます。 (アナログ:KENWOOD CS-4135A  デジタル:Tektronix TDS2014B)

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